出張先での雑記帖



比叡山延暦寺
Hieizan Enryakuji


気分転換に旅先(モチロン仕事)での画像をお届けします!
(印象に残った画像を都度掲載予定です)






2024年 5月26日(日) 延暦寺(東塔地域)

<比叡山>

百人一首で有名な慈円は
比叡山について「世の中に山てふ山は多かれど、山とは比叡の御山をぞいふ」
と比叡山を日本一の山と崇め詠みました。

京都と滋賀の県境にあり東には「天台薬師の池」と詠われた日本一の琵琶湖を眼下に望み、
西には古都京都の町並を一望できる景勝の地でもあります。



<比叡山 延暦寺>

788年に最澄が開創した天台宗の総本山
日本仏教の母山と呼ばれ1994年世界文化遺産に登録
標高848mの比叡山全域を境内とする寺院で境内地に点在する約150ほどの堂塔の総称
山内を地域別に、東を「東塔」、西を「西塔」、北を「横川」の三つに区分しています。
これを三塔と言い、それぞれに本堂があります。

<東塔地域>

東塔は延暦寺発祥の地であり、本堂にあたる根本中堂を中心とする区域

根本中堂は2016年より約10年に及ぶ改修工事を実施中
現在、中庭に修学ステージが完成し
根本中堂の屋根の高さまで登って見学することができます。





根本中堂
東塔の根本中堂は最大の仏堂であり、
延暦寺の総本堂
2016年より約10年に及ぶ改修工事を実施中


大講堂
824年に創建
1963年に山麓坂本の讃仏堂を移築
本尊は大日如来で、その左右には
比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像
が祀られています。


法華総持院東塔
最澄が国宝的人材づくりの旗印として
全国6ヵ所煮立てられた宝塔の一つ
1980年に再建


文珠楼
延暦寺の山門
比叡山の総門の役目を果たす楼門


2024年 5月26日(日) 延暦寺(西塔地域)

<西塔地域>

西塔は、本堂にあたる釈迦堂を中心とする区域

東塔から北へ1キロメートルほどのところにあり、
第2世天台座主寂光大師円澄によって開かれました。
本堂は釈迦堂(転法輪堂)です。
他に修行のお堂であるにない堂や伝教大師最澄上人の御廟所である浄土院などがあります。



釈迦堂
西塔の本堂にあたるお堂(転法輪堂)

現在の釈迦堂は、
天台建築様式の代表とされる
山内最古(鎌倉時代)の建物
信長の焼討ち後、
大津の園城寺(三井寺)の金堂を
秀吉が1596年に西塔に移築したもの

浄土院
延暦寺山内では最も清浄荘厳な聖域
比叡山を開かれた伝教大師最澄上人の御廟



にない堂
常行堂と法華堂の二つのお堂が
渡り廊下でつながれているため
「弁慶のにない堂」と呼ばれていjます。



2024年 5月26日(日) 延暦寺(横川地域)


<横川地域>

横川は、本堂にあたる横川中堂を中心とする区域

西塔から北へ4キロメートルほどのところにあり、
第3世天台座主慈覚大師円仁によって開かれました。
本堂は、遣唐使船をモデルとした舞台造りの横川中堂です。
他に往生要集著者の源信僧都が隠居していた恵心堂やおみくじ・魔除けの
角大師で有名な元三慈恵大師良源を祀っている四季講堂(元三大師堂)などがあります。



横川中堂
首楞厳院と呼ばれ、横川の中心となる建物。
848年慈覚大師(円仁)が創建
舞台造りで全体的に見て、
船が浮かんでいる姿に見えるのが特徴
1971年に再興された建物


元三大師堂(四季講堂)
慈恵大師(元三大師)の住居跡
元三大師を本尊としているため
「横川のお大師さん」と呼ばれています


おみくじの発祥の地